「ジョジョの奇妙な冒険」第2部 戦闘潮流 漫画ネタバレあらすじその4
ジョセフとワムウは闘技場で古式に則った「戦車戦」で対決することに。吸血馬に引かれる戦車に乗りながら闘い続け、相手を潰した方が勝つ。一度はワムウの神砂嵐を正面からくらってしまったジョセフだが、その瞬間に馬の手綱をワムウの腕に絡みつかせて波紋を流し込んでいた!この攻撃で誇りと自信を打ち砕かれたワムウは、精神状態を回復するため、なんと自らの目を潰してしまった!
死闘の末、ワムウは自らの命をかけて、最終奥義「渾楔颯」を放つ!しかしその瞬間、ジョセフはシーザーの形見のバンダナを利用してワムウの体に火をつけ、大ダメージを与える。瀕死のワムウの痛みを和らげるため、ジョセフはワムウに自らの血を与える。シーザーの仇といえども、戦士として敬意を払ったのだ。戦闘者としてあまりにも純粋だったワムウ。最後まで自らの掟を貫き、消滅した。
リサリサとカーズは神殿遺跡で一騎打ちとなる。しかし、影武者を用意していたカーズの卑怯な策によりリサリサは倒され、ジョセフを仕留めるための「駒」にされる。
どんな手を使おうが… 最終的に… 勝てばよかろうなのだァァァァッ!!
リサリサの命を守りながらカーズと戦うジョセフ。絶体絶命となるが、いつもの通り策を弄して逆転に成功。最後の力で練り上げた波紋をカーズに流し込む!
しかし息絶える前にカーズは赤石をはめ込んだ石仮面をかぶり、太陽を克服した「究極の生命体(アルティメット・シィング)」へと進化した。
ジョセフは救援に現れたスピードワゴンたちが乗ってきた飛行機でカーズから逃げる。カーズを倒すには火山の溶岩に突っ込むしかないと考えたジョセフは、死を覚悟してカーズを道連れに特攻する。
究極生命体の能力を駆使し、溶岩に落とされても死なないカーズ。ジョセフは左腕を切り落とされ、さらに波紋の能力を身につけたカーズによって追い詰められる。しかし、とどめを刺される瞬間にジョセフがかざした赤石によって凄まじいパワーで溶岩が噴火し、カーズを大気圏外へ吹っ飛ばした!カーズは地球へ戻れず、永遠に宇宙空間をさまようこととなった。
そして 死にたいと思っても死ねないので そのうちカーズは 考えるのをやめた。
そして戦いから2週間後。ニューヨークでジョセフの葬式が行われていた。
しかしそこへ、生きていたジョセフ本人が登場する!火山で吹っ飛ばされたジョジョはイタリアで漁船に救われていた。そこで怪我を介抱してくれたスージーQと結婚し、ニューヨークへ戻ってきたのだった。
そして時代は流れる 世代は交代する JoJoは…!
感想
シーザーを失い、リサリサと2人でワムウ・カーズとの最終決戦に臨むジョセフ。大怪我しまくりの死闘なのに、この段になっても「とにかく生き残るためには手段は選ばんもんネーーーボクちゃん……ルンルン」とか言っています。つよい。最終戦はとにかくスケールが大きくて、ハリウッド映画のようでした。
第2部はとにかく主人公ジョセフの魅力が面白さの半分以上を占めている部だと思います。荒木先生ってスタンド能力とかストーリーはちょこちょこ矛盾があったりするのですが(失礼)、キャラは本当にぶれない!1部主人公のジョナサンとは姿や精神は似ているんだけど全然違うキャラを確立している。軽口を叩きながらどんどん敵を騙して形勢逆転していくのがかっこよすぎます。
闘う相手をことごとく騙し、まさかのラストシーンでは仲間や読者までも騙してくるという…!(原因はスージーQの天然なわけですが)これ、ジャンプでリアルタイムで読んでいた人はビックリ&燃えただろうなぁ。1部ジョナサンと同じパターンで、一度は「死亡」って出ちゃってますからね。そして第3部へ繋がっていく2部のラスト数ページ、これも完璧すぎる。ジョセフが生きててわーい!ってなった上に、長生きして次の部にも登場するなんてすごい燃える。2部で敵が究極生命体になって、これ以上があるのか!?次はどんな敵が出てくるんだ!?と続きが楽しみでしょうがないですね。
2部も1部と同じく、短いのでさくっと読めます。その分ストーリーはだいぶ一本道なので、後半部に比べるとボリューム的には少ないというか…ジョセフやシーザーの戦いをもっと見たかったという物足りなさは残ります。シーザーとジョセフの友情が芽生えるシーンやシーザーの過去編が割とバタバタと出てくるのもあり、後半部のあれやこれや…と比べると、シーザーの最終戦は個人的にはそこまで大騒ぎしなかったです(汗)。名シーンには違いないんですけどね!
バトルに関しては、ジョジョの大きな魅力でもある、戦力差の大きい敵を「こんな敵どうやって倒すんだ!?」となってからの、相手より力が弱くとも戦略を駆使して翻弄する→倒した!?と思ったら逆襲される→戦略+精神パワーで倒す!みたいな流れはこの2部のジョセフの戦い方が原型になっている気がします。
敵に関しては、後半部ボスの「絶対おかしいんだけどなんだか気持ちがわかってしまわなくもない狂気」みたいのはあまり感じなかったですね。やっぱ吸血鬼や柱の男は人間じゃなくてモンスターだから…人間が動物を食べるように柱の男が人間を殺す、みたいななんか同情できるんだかできないんだかよくわからないうちに終わってました。
でも柱の男たちはそれぞれ個性的でキャラが立ってて、印象深いです。特にワムウなんかは「自分なり美学を持ったかっこいい敵」っていう、ジョジョによく出てくる「この人、環境さえ違えば仲間だったかもしれない」敵の原型ですね。
そんな訳で、1部の時にも書きましたがやっぱり、後半部からジョジョを読み始めても十分楽しむことはできるけど、1〜2部の波紋編を読まずしてジョジョの魅力を完全理解するのは難しい、って感じですね。後追いでもいいので読んだ方が絶対後半部を楽しめます。 ジョセフの魅力が半端ない。海外で一番人気キャラなのも納得です。
次回からは3部の感想を書いていきます。
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ジョジョの奇妙な冒険 第3部「スターダストクルセイダース」漫画ネタバレあらすじ・感想その1(承太郎登場〜ポルナレフ戦) - ほしをみる
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